宇宙農業通信 第30号 (8 June, 2007)
Mr. John P. Allen (Biosphere-2)の筑波大学訪問
Mr. John P. Allen (Biosphere-2)の筑波大学訪問
富田(横谷)香織 記
5月30日午後、筑波大学において、バイオスフェア2の発案者のジョン・P・アレン氏の特別講演会が開催されました。アレン氏は、28日は同行されたアニリール・セルカン氏の在籍する東京大学で、29日にはオスカル・アレナレス氏の在籍する東京海洋大で講演され、そして、今回の日本滞在最終日に、これまで9回の来日の中、まだ一度も訪問されたことのない筑波に来てくださいました。大変な過密スケジュールの中で、昼食も十分に取られないまま、大変有意義な時間を頂きました。
アレン氏の特別講演の前に、富田は簡単にアレン氏の今回の来日の経緯を説明すると共に、富田が宇宙環境におけるアレロパシー研究を進める中でバイオスフェア2に出会い、共同研究者の藤井義晴氏(農業環境技術研究所)らと2003年にニューメキシコ州サンタ・フェでアレン氏とはじめての出会いをしたお話をさせて頂きました。藤井氏は、バイオフェア2プロジェクトの解説を、アリゾナ州バイオスフェア2訪問時の写真と共に日本語と英語を交えながら、まず説明してくださいました。それは、参加者の中で、バイオスフェア2自身を既に知らない、若い学生らに、アレン氏のお話の内容をより充実する事を十分に手助けました。そして、アレン氏のお話がはじまりました。バイオスフェア2発案に関してのお話から、ご苦労話まで、詳細なお話をしてくださいました。アイデアとコンセプトの違いについてからはじまり、案に発する歴史的人物らの説明、8人のバイオスフェア2へのクルー選定時のご苦労、その過程におけるクルーらとのやりとり、気密構造物のための工夫、そして、バイオスフェア環境内における微生物による二酸化炭素産生の重要性等について、また、参加者らの各研究についても紹介しながらの、実に細やかな講演でした。
講演後しばらくの時間、講演教室隣に用意された控え室でまた花が咲きました。講演教室では十分に質問等ができなかった大学院生らも、控え室において、快く応対してくださるアレン氏と十分なディスカッションの時間を得ました。若者らにとっては、アレン氏の哲学的な部分も含むお話を英語で聞き取る事は、少し厳しいものがありましたが、その後の感想では、大変有意日な時間を持てた事と、より詳細を更に理解できるように英語への勉強に奮起するに至ったという気持ちを伝えてきました。
特別講演会、講演後の談話時間の後、雨脚の強くなった筑波大学構内を車にて見学して頂きました。キャンパスの広さには、アレン氏はセルカン氏と共に大変驚いていらっしゃいました。そのまま、食事会(つくばハム)に進みました。アレン先生、セルカン先生、藤井先生、橋本博文先生、新井真由美氏と、今回講演会に参加してくださいました白岩善博先生も、会食に参加してくださり、更にまた有意義な時間を持つ事ができました。バイオスフェア2は今でも部分的に、その役割を果たしているとの事ですが、我々は、ぜひともより充実した使い方により、それぞれの研究者らの研究の発展を望むと共に、何よりも次世代に続く人々のために十分に還元し貢献できる取り組みをしたいと心からの思いを伝えたいと思います。
さて、この筑波大学での特別講演会が開催できた事には、大変残念ながらたまたま今回スケジュールの関係で参加されなかった山下雅道先生のお力添えがありました事は言うまでもありません。バイオスフェア2訪問に至った過程においても同様でした。ここに、心より感謝申し上げます。
今後、このような国境を越えた研究会や交流の中で、宇宙農業サロンが更に充実し、確実に研究が発展することを、そして若者らにこれらの研究が続く事を、その成果が確実に人類・生命維持と平和(心の平穏と進歩)に繋がります事を、心から願い止みません。
筑波大学・講演会にて
食事会@筑波
佐賀大学発の新野菜「バラフ」が紹介されました。
フジTV 2007年6月2日(土) FNN スーパーニュース Weekend
遠藤玲子 Newsコンシェルジュのコーナーにて
![]()
東京地区で販売されている様子。東京の西側では、東急系列の各店舗で販売され、チラシにも大々的にのっている。うれいきはよいようで品薄状態。
野瀬先生による説明。天ぷらにされたパラフが調理例として紹介された。